引き続き、現段階の情報(血統、厩舎、価格)を元に、各馬メモをまとめています。自分用のメモも兼ねていますので、現状の出資意欲度(ぜひ出資したい)←A,B,C,D,E→(出資しないと思う)のランクもつけています。
- No.1-13はこちら
- 募集馬血統メモ(美浦入厩 No.14-30)
- 14.ロゼリーナの21 出資意欲「A」
- 15.ツルマルワンピースの21 出資意欲「A」
- 16.ブレッシングテレサの21 出資意欲「B」
- 17.クッカーニャの21 出資意欲「B」
- 18.ラッドルチェンドの21 出資意欲「B」
- 19.ミスエーニョの21 出資意欲「C」
- 20.ギモーヴの21 出資意欲「A」
- 21.レディバードの21 出資意欲「E」
- 22.チリーシルバーの21 出資意欲「C」
- 23.ブラックエンブレムの21 出資意欲「B」
- 24.シャトーブランシュの21 出資意欲「B」
- 25.プロミストリープの21 出資意欲「C」
- 26.シェアザストーリーの21 出資意欲「B」
- 27.イストワールファムの21 出資意欲「B」
- 28.ポーレンの21 出資意欲「B」
- 29.サダムグランジュテの21 出資意欲「C」
- 30.ミュージカルウェイの21 出資意欲「D」
No.1-13はこちら
募集馬血統メモ(美浦入厩 No.14-30)
14.ロゼリーナの21 出資意欲「A」
祖母ローズバド、母の全兄にローズキングダムがいる、バラ一族の良血。母は、シルク所属馬の2勝馬。産駒は、昨年シルクで募集されたトラディスカント(父エピファネイア)が初仔で未出走。父モーリス×母父キングカメハメハの相性は良さそうで、アルビージャ、レガトゥス、ソリタリオ等、複数勝利馬も出ています。しかも、挙げた3頭は、すべて同馬と同じく、母父キングカメハメハに加え、祖母の血にサンデーサイレンスが入っており、血統の裏付けがありそうです。
メジャーエンブレムで有名な田村厩舎ですが、シルクとの相性は戦績的には勝ち上がり率も低く、あまりよくありませんが、今年の3歳イルチルコが勝ち上がり、早くから1勝クラスで勝ち負けできているのは、好印象です。
4000万と募集額は高価ですが、人気的には若干穴っぽい気がします。上述の父モーリス×母父キングカメハメハ×祖母血統にサンデーサイレンスの組み合わせは、勝ち上がり率が高かったので、出資意欲は「A」としました。
15.ツルマルワンピースの21 出資意欲「A」
元出資馬ブラストワンピースの半弟で、半姉ヴィクトリアピースやホウオウビースフルも勝ち上がっている堅実性も高く、母の繁殖能力は高いです。父がモーリスでどうかというところですが、ロゼリーナの21と同じく、母父キングカメハメハとの相性はよく、ツルマルワンピース自身、母系にサンデーサイレンスがいますから、母父キンカメとしては、王道配合です。
大竹厩舎は、ブラストワンピースの預託厩舎でしたし、その全弟ブラストウェーブも同厩舎から近々デビュー予定です。一族の癖を把握しているのは心強いことでしょう。
価格は6000万円と高額(ブラストワンピースの3倍ですね)ですが、大当たりも期待できる血統背景のため、出資意欲は「A」です。
16.ブレッシングテレサの21 出資意欲「B」
母は元シルク馬の長く活躍した2勝馬。産駒は現2歳馬が初仔で未デビューも、母の半兄には海外G1勝ち馬のアドマイヤラクティ、函館記念勝ち馬のアドマイヤジャスタ、直近でも同じくシルク馬のセントカメリアが2勝するなど、筋の通った牝系です。父モーリス×母父マンハッタンカフェの組み合わせは、現3-4歳世代の10頭中4頭が勝ち上がっており、ハセドンがダートの青竜Sを勝ち3勝していて、成績は悪くありません。
嘉藤厩舎は、本年デビューの新人厩舎で、栗田厩舎からヒストリアノワールが転厩されていますが、嘉藤厩舎としては未出走です。
価格は2000万円と高くはなく、血統背景もしっかりしています。新人厩舎でいきなり大活躍というのは考えづらいですが、募集価格以上稼いでくれる可能性は十分考えられると思うので、出資意欲は「B」としました。
17.クッカーニャの21 出資意欲「B」
母は5勝馬も、産駒は1勝馬が2頭と、まだ立った活躍馬はいない。本馬の従兄には、タイセイビジョンがおり、牝系に活力はある。父モーリス×母父フジキセキの組み合わせでは、芝中長距離で3勝馬のホウオウリアリティ、ダート2勝馬のポールスターがおり、同馬もスタミナ・パワー型のイメージでダート馬の可能性も捨てきれません。
菊沢厩舎はアエロリットやダイワキャグニーで有名ですが、シルク馬の稼ぎ頭は3勝馬のアンブロジオで、他は1勝馬までです。安定して走れれば、ダイワキャグニーも長く活躍していますし、アンブロジオのように29戦と、数を使ってくれる厩舎なのは好印象ですね。
価格は、2500万と案外高めのイメージで、もしかしたら出来が良いのかもしれません。母のポテンシャルを考えれば、コツコツと勝ち上がっていき、募集価格以上の活躍も想定できますので、出資意欲は「B」です。
18.ラッドルチェンドの21 出資意欲「B」
叔父叔母にリアルスティール、ラヴズオンリーユーがおり、ディープインパクト産駒の半姉はダービー卿チャレンジC優勝馬のテルツェットという良血。テルツェットは活躍したが、案外、他の母産駒は目立っていないので、コンスタントに活躍馬を出すというよりはホームランバッターというイメージ。父ドゥラメンテ×母父デインヒルダンサーからは、マーガレットS勝ち馬のアスコルターレがいるが、タイトルホルダーの血統と見比べると、サドラーズウェルズの血が良いだけかもしれない(本馬にはない)。
アーモンドアイを輩出した国枝厩舎なので、期待度は相当高い。価格も7000万円と高額も、父ドゥラメンテは死去してしまっており、残り産駒も少ないので、出資機会は少ない。
ただし、相当人気するでしょうから、期待度は「B」とした。
19.ミスエーニョの21 出資意欲「C」
フランケル産駒の半姉にファンタジーS勝ち馬ミスエーニョがおり、それ以降も2勝馬の半姉が3頭、1勝馬の半姉が1頭と、超堅実な姉妹たちがいる血統。本馬ももれなく牝馬で、父はドゥラメンテに変更。ドゥラメンテ産駒は、タイトルホルダーとスターズオンアースが活躍し、今年とても勢いがあるが、両馬の血統的な共通点は、ミクスドマリッジの血を引くこと。つまり、ゴーンウェストやシャーペンアップが良いようだが、同馬には、例に合う血はなし。米血統が強く、ダート馬になる可能性もあるのが懸念。
ロッテンマイヤーの21と同じく、林徹厩舎。今年ソングラインで勢いに乗る厩舎で、シルク所属馬アナザーリリックでも福島牝馬Sを勝利する等、本馬にもとても期待してしまう。
価格は、4500万と強気設定も、厩舎と血統の組み合わせから仕方ないかもしれない。個人的なマイナスポイントを少し上げるなら、母の産駒は早熟性がありそうなこと。人気しそうなことも踏まえて、出資意欲は「C」とした。
20.ギモーヴの21 出資意欲「A」
祖母はヴィクトリアマイル2着馬ヒカルアマランサス、母の半弟にアーリントンC勝ち馬ホウオウアマゾン、母自身も降級制度があった時代とは言え4勝馬なので、血統は一流。個人的には、母の半妹にワークフォース産駒のスイートセントが元出資馬で、価格1400万円の募集馬がデビュー2連勝し、その後勝利はなかったもの、目を見張る末脚とガッツが好印象で、血の裏付けを感じている。父ルーラーシップには、サンデーサイレンスの血が必須だが、本馬は祖母の父アグネスタキオンのため、条件はクリアしている。
手塚厩舎は、モンドインテロ、セダブリランテス等、シルクでも活躍馬を輩出してくれ、勝ち上がり率も高く、安心できる厩舎。現役馬のドゥラモンドでのジョッキーまで意識したローテーションにも好感が持てます。
牝系の活力、名厩舎預託であるを鑑みれば、4000万の募集価格は牡馬としては比較的手を出しやすいかもしれない。父ルーラーシップの種付け料が比較的安価であることからだと思う。出資意欲は「A」とした。
21.レディバードの21 出資意欲「E」
牝系には、フェブラリーS勝ち馬テスタマッタがおり、母の半姉にはエンプレス杯勝ち馬ワンミリオンスを筆頭にダートで活躍する馬がズラリ。母もダート勝利馬だが、2勝目は芝1200mで勝利。母の半兄のオールポッシブルも芝短距離で活躍し、パワースピード兼備の血統。ゴールドアリュールを介して、父ルーラーシップに必須のサンデーサイレンスの血もあり。
宗像厩舎は、25年2月に定年予定のベテラン厩舎で、本馬が勝ち上がり順調に現役を続けていれば、引退期限の6歳3月を待たずに厩舎が解体する。シルク馬からオープン馬は輩出しておらず、勝ち上がり率もクラブ平均を下回っているが、現役2勝馬のバルバレスコがコンスタントに走っている。
価格は、2400万と高額ではないが、超安価な部類ではない。厩舎は、これまでの例だと、コツコツ系の厩舎で、募集価格以上稼いでくれる素地のある血統だと思う。適性が読めないこともあり、出資意欲は「E」とした。
22.チリーシルバーの21 出資意欲「C」
母系を辿れば、祖母の半姉にGI4勝の米国馬マジカルファンタジーがいる血統。母自身は、日本の芝で3勝。父キズナは、ミスプロ系との相性も良く、母父Malibu Moonからその血を受け継ぐ。一方、Storm catのクロスはそこまで良くないようですが、祖母の父ヨハネスブルグよりその血を受け継ぎます。血統的には、ダート馬の可能性が高いと感じている。
ダノンキングリーやノームコアで有名な萩原厩舎に預託。シルク所属馬では、ブレイブメジャーやシハーブ等がJRAレースで3勝しており、重賞馬の誕生が待たれる。これまでの預託数が20頭と多い中、勝ち上がり率も比較的よい。個人的には、トライフォーリアル、ディランズソング、ヴィグラスファイアと3頭出資し、すべて1勝馬と歯がゆい成績の一方で、しっかり勝ち上がらせてくれたことは、好印象です。
新設のダート3冠での活躍を夢見ることができるので、ダート馬としても視野に入れて出資するのはアリかもしれません。価格は4000万と安くはなく、条件馬だと募集価格を回収するのがやっとのラインです。出資意欲は、「C」。
23.ブラックエンブレムの21 出資意欲「B」
母は秋華賞馬、産駒には、重賞馬のブライトエンブレム、ウィクトーリア、重賞2着2回アストラエンブレムがおり、シルクの名牝系。父にキズナを迎え、産駒初のG1制覇が期待される。母系は相性の良いミスプロ系があり、母父ウォーエンブレムと父キズナの組み合わせは、勝ち上がり率も良く、CBC賞3着のアネゴハダがいる。
預託先の宮田厩舎は、社台Gからの預託がかなり多く、期待の若手調教師でしょう。本年度は、シルクのラスールが残念なことになってしまいましたが、預託される馬質から、重賞馬の輩出は秒読みかと思います。
価格は、牝馬で5000万円と高額。条件馬では許されない強気の募集価格も、血統・厩舎を考えれば仕方ないでしょう。人気することも踏まえ、出資意欲は「B」です。
24.シャトーブランシュの21 出資意欲「B」
今年最も熱い血統馬でしょう。母はマーメイドS勝ち馬、兄姉には3勝馬ミスビアンカ、ラジオNIKKEI賞勝ち馬ヴァイスメテオール、そしてなんといっても東スポ2歳勝ち馬で皐月賞・日本ダービーで連続2着したイクイノックスがいる血統。父が代わっても結果を出す母の繁殖能力がとても高いのでしょう。父キズナは、牝系のヌレイエフとの血との相性も良く、本馬も活躍が期待されます。
イクイノックスと同じく、木村厩舎に預託予定。常にリーディング上位を争いをしており、他のシルク所属馬には、オーソリティやプリモシーンも輩出していますから、本年の募集馬からも重賞レベルの馬が出てくる確率は高そうです。といっても、木村厩舎には4頭も預託される予定で、いずれも5000万オーバーの馬ですから、人気含めて簡単には出資できません。
募集価格は、牝馬ですが、本年度の全募集馬の中でも最高額の1頭で7000万。おいそれと出資はできない価格なので、重賞クラスかどうかを見極めて、一口申し込みするかどうか検討しましょう。出資意欲は、大人気、大抽選会が見込まれますから「B」とします。
25.プロミストリープの21 出資意欲「C」
母はデビュー2連勝し、浦和の桜花賞(G)を優勝後、東京プリンセス賞2着と、ダートで早くから活躍。母の兄姉も中央ダートで複数勝利しており、堅実なダート血統といえます。父オルフェーヴルは、ミスプロ系が入るとスピードが強化され活躍馬がでやすいが、母系にはしっかりとミスプロあり。父産駒からは、BCディスタフ勝ち馬マルシュロレーヌのほか、東京盃競争やカペラS勝ちのジャスティン等ダート活躍馬多数で、母系のイメージともバッチリです。
厩舎は新規開業厩舎と記載しており、現状不明。
価格は2000万円で、牝系の堅実性を考えると募集価格を上回る活躍もしてくれそうです。しかし、初仔であること、厩舎未定であることは不安要素ですので、出資意欲は「C」としました。
26.シェアザストーリーの21 出資意欲「B」
母自身はダート短距離で1勝馬、母産駒には、クイーン賞勝ち馬でダート牝馬路線で活躍したレッドクラウディアがおり、3勝馬のルコントブルーなどもおり、勝ち上がり率も悪くない。父キタサンブラックからは、イクイノックスが輩出されており、同馬含めダンシングブレーヴとの相性が良いようです。トニービンの血を併せ持つとより良いが、本馬の血にはダンシングブレーヴまで。
金成厩舎は、平地重賞勝利はサクラアンプルールでの札幌記念勝利のみで、派手さはないものの、シルク所属馬での勝ち上がり率は悪くありません。現役馬では、フェアリーステークス3着のベッラノーヴァがおり、今後の活躍が期待される。
価格は、2000万円と条件戦でも回収できる範疇。母系のダートイメージと、父の芝適性にギャップがありますが、人気も落ち着きそうなのことも踏まえ、出資意欲は「B」とします。
27.イストワールファムの21 出資意欲「B」
母系を辿ればハープスターがおり、母自身はシルク所属馬で芝1800mで4勝した地力ある血統。父は、本年度デビューが初産駒のサトノダイヤモンドで、ディープ後継の最有力馬の一頭となりうる。データがなく、まだわからないが、スピードある母系との相性は悪くなさそう。
厩舎は、母と同じく古賀厩舎で、筋の通った采配です。古賀厩舎のシルク所属馬で最も活躍したのが本馬の母、イストワールファムですが、所属馬全体では勝ち上がり率はクラブ平均より低くなってしまいます。
価格は、4000万円となかなか高額ですが、サトノダイヤモンド産駒の活躍次第では、牡馬はこれぐらいかこれ以上の価格になっていくかもしれませんね。初仔が気になるポイントではあります。元シルク所属馬の産駒ということで、それなりに人気してくるでしょうが、魅力ある一頭です。出資意欲は、「B」とします。
28.ポーレンの21 出資意欲「B」
母産駒は、大寒桜賞で驚くような勝ちっぷりを見せて、もしかして!?と賑わせたブラックブロッサムや、フェアリーS3着のポレンティアもおり、産駒の重賞勝ちが期待されます。父には、リアルインパクトを配したが、代表産駒のラウダシオンなど活躍率の高いストームキャットの血はなし。
新開厩舎は、重賞未勝利ですが、シルク馬での勝ち上がり率は良い。勝ち上がったアルーアキャロル、トラモント、グロンフォールは、いずれも2勝以上馬で、堅実に走らせてくれている印象です。
牡馬2800万円で、血統背景を加味すると少し期待したくなる募集馬です。厩舎は重賞未勝利ではありますが、堅実性ありますので、出資意欲は「B」とします。
29.サダムグランジュテの21 出資意欲「C」
母は、ダート短距離5勝馬の快速馬。産駒には、同じくダート短距離で3勝したロコポルティがおり、その他産駒も堅実に勝ち上がっている。父リアルインパクトと母父キングカメハメハとの産駒のサンプル数はまだ多くないが、現状はダート2勝馬のスピードオブラブ、名古屋の梅桜賞勝ち馬ティーズダンキーまで。
元騎手で開業1年目の新人厩舎の西田調教師に預託予定。シルク所属馬の預託も初のため、未知数。
価格は、リアルインパクト牝馬ということで1500万円とリーズナブル。堅実性ある母系なので、募集価格以上の回収はできるかもしれない。厩舎が未知数で不安はあるものの、派手さはないが、割と堅実な母系なので、個人的には視野に入ってくる。出資意欲は「C」。
30.ミュージカルウェイの21 出資意欲「D」
半姉にオークス、秋華賞で2冠馬のミッキークイーンがいるが、直近産駒は不振。父に新種牡馬リアルスティールを迎えて巻き返しが期待される。血統評価は、まだ勝ち上がり産駒もおらず、データが足りず未知数。
木村厩舎のシルク所属馬には、イクイノックス、オーソリティやプリモシーンがおり、本年の募集馬からも重賞レベルの馬が出てくる確率は高そうです。しかし、木村厩舎には4頭も預託される予定で、いずれも5000万オーバーの馬ですから、人気含めて簡単には出資できません。
今年デビューの新種牡馬で成績不明にも関わらず、6000万と高額。牡馬なのと半姉がG1馬ということで仕方ないのでしょうが、直近の母産駒がやや成績不振なのは気になります。人気する可能性も高いので、出資意欲は「D」とします。
以上、No.14-30でした!
今後頑張って続きも書いていきます。
今回の記事を書くにあたり参考にした書籍のご紹介
各種牡馬と相性の良い血統がわかりやすく解説されていました。一口馬主の募集馬の血統を眺めることがより楽しくなります。各種牡馬産駒のレース傾向も細かいデータで記載されていますので、一口馬主を趣味としている方だけでなく、レースとしての競馬が好きな人も満足できる一冊です。私はレースの軸選定や、出資馬の血統背景調査に毎年新年度版を購入しています。