引き続き、現段階の情報(血統、厩舎、価格)を元に、各馬メモをまとめています。自分用のメモも兼ねていますので、現状の出資意欲度(ぜひ出資したい)←A,B,C,D,E→(出資しないと思う)のランクもつけています。美浦版は↓にリンクを貼り付けています。栗東版のみ読まれる方は、目次よりジャンプしてください。
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募集馬血統メモ(栗東入厩 No.54-63)
54.プリンセスロックの21 出資意欲「B」
母はダート短距離3勝、母系の活躍は派手ではないが、本馬の半弟となる、母2番仔の2歳馬ブトンドール(父ビッグアーサー)が函館芝1200m新馬戦勝利し、母の繁殖能力を示した。父にモーリスとは、明らかなニックスはまだ不明も、母系にミスプロを含む産駒には、金鯱賞勝ち馬ジャックドールやエプソムC勝ち馬ノースブリッジなどがおり、成績がよさそう。本馬も母父よりミスプロの血を継ぐ。
斉藤崇史厩舎は、女傑クロノジェネシスの他、シルク所属馬にNHKマイルC勝ち馬ラウダシオン、大阪城S勝ち馬ヒンドゥタイムズがいる。シルク所属馬の勝ち上がり率も良く、引き続き重賞クラス馬の輩出が期待できる。
3500万と牡馬にしては比較的に手を出しやすい価格。母系は地味な印象も、半兄の新馬勝ち上がりを見ると、期待してしまう。厩舎も一流で文句なく、出資意欲は「B」とした。
55.ソーディヴァインの21 出資意欲「B」
母はダート1400mで3勝、母半姉も中央ダート4勝馬、半兄も中央ダート3勝馬と、ダート一族。父モーリスはこれまでの産駒を見ると、芝の方が活躍馬が多く、母系とのギャップはある。父モーリス産駒の賞金獲得上位の血統を見ていくと、本馬と同様にリファードのクロスがある父産駒には、ピクシーナイト、ジェラルディーナ、ルークズネクスト等、活躍馬が多数いる。また、本馬と同様に、サドラーズウェルズ×フェアリーキングのクロスには、ホープフルS3着馬のラーグルフがおり、配合意図がありそう。
西村真幸厩舎は、G1勝ちこそないものの、重賞勝利は多数で、リーディング10位に入るほど。本馬の母ソーディヴァインも西村厩舎所属で、シルク預託馬の中で最も活躍したためめ、その産駒の本馬への期待は大きい。その他のシルク預託馬にも3勝馬のサンテローズがおり、勝ち上がり率も高く、信頼できる厩舎といえる。
牡馬とはいえ、4000万はやや高額の域。母系のダート適性の高さと堅実性から、主戦場がダートになっても拡充されるダート三冠で夢を見れるかもしれない。出資意欲は「B」とした。
56.リアアントニアの21 出資意欲「B」
母リアアントニアは、BCジュベナイルフィリーズ勝ち馬で、シルク募集馬の半姉リアアメリアは、ローズS・アルテミスSで重賞2勝と活躍の素地は十分。父モーリスを迎え、本馬はダンジグのクロスを持つが、ダンジグクロスを持つモーリス産駒には、鳴尾記念2着ジェラルディーナや、ファルコンS勝ち馬ルークズネクストがおり、これら2頭はリファードのクロスも併せ持つ。ダンジグクロスのみの産駒でも、ダート4勝馬ハコダテブショウがおり、配合的には悪くなさそう。
武幸四郎厩舎は、開業5年目ながら、2021年度にはリーディング19位と大健闘。ハッピーアワーやウォーターナビレラで重賞勝ちも収めている。シルク所属馬には、短距離で4勝しオープン入りしているスティクス、ダート3勝クラスでも勝ち負けしているミステリオーソがおり、少ないサンプルながらしっかりと成績を残せている。
価格は牝馬で4000万と高額。半姉が重賞勝ちのため仕方ないかもしれない。厩舎もこれからさらにシルク馬で活躍馬を輩出してくれそうな雰囲気がある。出資意欲は「B」とした。
57.オリエンタルダンスの21 出資意欲「D」
シルク馬の母は、ダート短距離で3勝。母の半兄に兵庫チャンピオンシップ2着、ユニコーンS3着のあるタイセイシュバリエがおり、ダート色の強い母系。父モーリス×母父キングカメハメハの相性はよく、芝中長距離で4勝しオープン入りしたアルビーシャ、芝3勝しクロッカスS2着もあるレガトゥス、シンザン記念2着のソリタリオ等がいて、本馬にも期待ができる。
安田翔伍厩舎では、オメガパフュームが有名だが、本馬は安田隆行厩舎からの転厩馬。同厩デビューの活躍馬となると、キングオブコージで重賞勝ちを収めており、年々じわじわとリーディング順位を挙げ、活躍の場を広げている。しかし、シルク所属馬での成績が悪く、現状、同厩デビューのシルク馬での勝ち上がりはない。
価格は2400万円と抑えられており、配合面や母系にも不安はないが、厩舎のシルク馬での不振は気になる。勝ち上がれれば、募集価格以上の活躍も想像できるので、出資意欲は「D」とした。
58.プリティカリーナの21 出資意欲「E」
母は、4勝馬アンタラジー、3勝馬アグレアーブル、6勝馬エクレアスパークルとコンスタントに活躍馬を輩出し、本馬にも期待がかかる。父ドゥラメンテとの産駒には、現3歳馬の全姉アルファカリーナがいるが、未勝利戦で2着2回、3着2回とあと一歩のところで勝ち上がれていないが、一定の競争能力は見せている。同馬が持つミスプロクロスのドゥラメンテ産駒には、桜花賞・オークス勝ち馬スターズオンアースがおり、ポジティブに働きそう。
常にリーディング上位の超名門池江泰寿厩舎のシルク馬の活躍馬には、鳴尾記念勝ち含む全7勝を挙げたストロングタイタンがいる。しかし、その他のシルク所属活躍馬は見当たらず、それどころか勝ち上がり率もクラブ平均よりもはるかに低い。
残り少ないドゥラメンテ産駒の牡馬だけに5000万円の価格は仕方ないかもしれない。母系の活躍からも期待したいが、個人的には池江厩舎のシルク馬の堅実性の低さは好ましくない。出資意欲は、「E」とした。
59.ビッグワールドの21 出資意欲「C」
母は米G1馬で、母のファミリーの日本出走馬は少なく母系の判断が難しい。ディープ産駒の半兄ルックスファミリアは母の初仔だが、デビューも3月と遅く、未勝利戦で連続2桁着順と揮わない。父ドゥラメンテを迎え、ヘイロークロスはあるが、これまでの活躍馬にみられるような配合は見いだせず未知。
高橋義忠厩舎は、スプリンターズS勝ち馬ファインニードルを輩出しており、最近ではサンレイポケットがジャパンカップ、天皇賞秋で連続4着と掲示板入りするなど存在感を見せている。過去のシルク所属馬では、転厩馬だが、シャトーブランシュをマーメイドS勝ちに導き、現役馬ではミスビアンカが3勝している。勝ち上がり率は、クラブ平均並みで、堅実性もありつつも重賞実績もある厩舎だ。
母の繁殖能力・父の配合意図が不明瞭で気になる。価格は牝馬なので3000万と安くはないが、ドゥラメンテ産駒に出資できる機会は残り少ないので仕方ない。個人的には厩舎が好印象なので、出資意欲は可もなく不可もなく「C」とした。
60.ガルデルスリールの21 出資意欲「B」
母は2勝馬で、産駒はこれまで3頭おり全馬勝ち上がりを見せており繁殖能力の高さが目を惹く。何より直近の2歳馬モリアーナの東京芝マイルでの勝ちっぷりが良く、上り3ハロン33.0と抜群の切れ味だった。同馬は父エピファネイアだったが、本馬の父にはルーラシップを迎えた。父ルーラーシップ×母父ダイワメジャーでは、大阪城S勝ち馬アルサトワ等がおり、大物はいないが、ある程度の実績はあるといえる。
開業5年目の武英智厩舎では、重賞5勝馬メイケイエールが有名だが、年々リーディング順位を上げており、今後も活躍が期待できる。転厩馬を除くと、同厩から出走したシルク馬は、ララフォーナ一頭のみで、未勝利戦で2着こそあったものの勝ち上がれはしなかった。とはいえ、未勝利馬を中央で9戦させてくれたことを考えると、出資者としては印象は悪くなさそう。
母系の堅実性に加え、半姉モリアーナのデビュー戦にインパクトがあったことから、気になる一頭。3500万は、牡馬とはいえルーラーシップにしては、安くはないが、期待したくなる。厩舎はシルク馬でのサンプル数が少なく未知だが、これから活躍馬を輩出しそうな勢い含め、出資意欲は「B」とした。
61.グリントオブライトの21 出資意欲「C」
母は、芝中長距離で3勝、本馬は母の2番仔で産駒は未出走。母の半妹にファンタジーS勝ち馬ベルーガがおり、重賞クラスでの活躍も期待できる母系。父ルーラーシップ×母父ステイゴールドの組み合わせでは、芝中距離3勝馬のミスミルドレッドがいるが、重賞勝ちはなし。本馬が持つヌレイエフのクロスを持つルーラーシップ産駒には、日本で重賞3勝後、勢いそのままにコーフィールドC勝ちを収めたメールドグラースがいるので、こちらの血の刺激に期待したい。
牧浦厩舎は派手さはなく、中央重賞での勝利経験はない。シルク所属馬はこれまで2頭おり、いずれも勝ち上がるだけでなく2勝以上を収め、プレノタートに関しては、フィリーズレビュー3着するなど、上級クラスでの活躍も見せている。しかし近年シルクからの預託が途切れていた点は、気になる。
母の繁殖能力は未知だが配合から、募集価格2000万以上の活躍は十分想像できる。牧浦厩舎には、近年シルク預託馬がなかったことは気がかりも、これまでの実績は悪くなく、出資意欲は「C」とした。
62.シフォンカールの21 出資意欲「A」
元シルク所属馬の母は、ダート中長距離で2勝、母半弟シークレットランは芝中長距離で4勝、同じく半弟アドマイヤルプスはアハルテケS含むダートで5勝とパワーやスタミナ色が強そうな母系。父キズナ×母父クロフネには、六甲S勝ち含む全5勝クリスティ、スレイプニルS勝ち含む全5勝テリオスベルと、芝・ダート問わず活躍馬がいる良い配合。
吉岡辰弥厩舎は、開業3年目ながら、スマッシャーでユニコーンS、ジャスティンロックで京都2歳Sを勝利するなど活躍が目覚ましい。シルク所属馬では池江厩舎では未勝利に終わり、地方から中央に戻ったタイミングで預託されたヴェルテックスを名古屋グランプリ勝ち、川崎記念3着まで導いた。純粋な同厩デビューのシルク馬には、2戦目で勝ち上がったシタンもおり、本馬含め今後さらなる期待馬の預託が期待される。
配合面、母系、厩舎と、バランスが良く加点要素が多い。牡馬で4000万と高額も種付け料も高額なキズナ産駒であることから、仕方ないかもしれない。出資意欲は「A」とした。
63.パーシステントリーの21 出資意欲「D」
母は、米国産G1馬で、産駒にはシクラメン賞でレコード勝ちを収めながら不運にも亡くなってしまったオブセッションがおり、今後も繁殖の成功が期待される。その後も順当に勝ち上がり馬を輩出している母だが、オブセッション以上の大物は誕生していない。父キズナ産駒は、本馬が母系に持つミスプロの血とは相性が良い。また、上記シフォンカールでも解説したように、クロフネとも相性の良い父キズナだが、本馬はクロフネの祖父デピュティミニスターの血も併せ持つ。
今年もディープボンドで存在感を見せている大久保龍志は、リーディングでも毎年上位にいる。元シルク所属馬には、シルクアヴァロンやネオジェネシスといった3勝馬もいたが、近年の預託馬の成績はやや低下気味で勝ち上がり率も低くなっている。
価格は牝馬だが、上記シフォンカールと同じく4000万円と高額。近年のシルク馬での厩舎の成績が低下しているのは気になり、出資意欲は「D」とした。
以上、今回はここまで。
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